胸に手を当てて考えても覚えのない違和感

読んでくださる方の心臓に悪いと思うので、結論から先に書くと、問題は無かった。正確には、現状を測定し、その結果を専門家に判断していただいた結果、問題は無いだろうという結論を得た。私はそれを聞き、胸騒ぎが治まり、胸のつかえが取れたような気がして、ほっと胸を撫で下ろした。そう、これは私の胸、すなわち心臓の話である。

1週間ほど前の朝、目覚めると胸のあたりに違和感があった。例えて言うなら、私が仰向けに寝ている胸の上に小さな猫が居座っているかのような、ちょっとした圧迫感である。しかし私の胸の上には猫も何も乗っていなかったし、その圧迫感は体を起こしてからも持続する。今まで体験したことのない感覚である。もし心臓に何か問題が発生したとすれば、放っておくと取り返しのつかないことになるかもしれない。ちなみに、我が家では猫その他のペットは飼育していない。

そういえば、数年前から在宅勤務がメインとなり日常の運動量は減っている。運動系のゲームソフトをいくつか買ってみたものの継続できていないし、趣味の散歩は今夏にひどい夏バテを患って以降、ペースが落ちている。半年くらい前に体重を測ったところBMIが25を超えていたような気がする。業務スーパーで見かけた外国産の板チョコが美味しくて毎日1ブロック食べている。考えれば考えるほど、不安は募る。

数日後、症状が治まらないので近所の循環器内科へ行くことにした。そもそも心臓や血管を専門とするのが循環器内科という科目であること、そして歩いて行ける範囲に循環器内科がそれなりの数あることを、わずか30分のインターネット検索で知った。これが30年前だったら、循環器内科の名称を知るまでに1日、近所の循環器内科を調べ終えるまでにさらに1日はかかっただろう。げに素晴らしき情報化社会、である。

受診の結果は冒頭に記載の通り、問題なし。心臓に異常がある場合、胸の圧迫感というのは15分程度で治まるか、あるいは致命的な状況に陥る(!)ので、私のように数日間は持続しないそうだ。なので他の原因、例えばあばら骨や食道などの近隣器官によるものではないか、とのこと。とりあえず現在は様子見、圧迫感は日を追うごとに減ってきている。ところで体重を再測定したら、BMIは22を切っていた。これもまた謎である。

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