同じ時間の違う場所では、違う時刻が使われる

私は日本に住み暮らしており、海外へ出かける機会は全くと言って良いほど無い。だから時差というものを、生活の中で体験することは無かった。せいぜい海外のライブカメラを見た時に何となく意識する程度のものである。その私が昨日、思いがけず時差を体験した。海外とは無関係そうな場面で、である。

発端は私のうっかりミスである。昨日の朝、私は目覚めてすぐに青くなった。眠る前、夜の内にやるつもりだったことを、やらずに眠ってしまったことに気が付いたからである。そのこととは、5月末日付で失効してしまうポイントを、失効前に消費し切ることだった。そして昨日は6月1日。やってしまった。

冷静に考えれば、失効予定のポイントは100円未満の価値であり、大の大人が青くなるような金額ではない。しかしながら少額であろうと、行使できた権利を失うことは悔しい。遠くの店でしか使用できない1,000円であればあっさり諦め忘れるが、さっき行った店で使用できた100円は悔しい。私はそういう人間である。

悔み切れず、私は現在ポイント数を確認した。すると、失効したはずのポイントがまだある。詳しく調べると、そのポイントの有効期限は日本時間の6月1日午前0時ではなく、アメリカ太平洋夏時間の6月1日午前0時であった。時差の関係で、日本時間だと6月1日の午後4時まで有効だったのである。

日本企業の日本向けサービスであっても、その企業が世界展開している関係で時差の影響を受け、結果として日本向けには有効期限が少し延長されていた、というわけだ。おかげで私は100円未満のポイントを有効期限内に使い切ることを得た。少額だが、私の喜びは計り知れない。ありがとう時差。

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