案ずるより産むが易し、考えるな感じろ

習慣化は最高の自己鍛錬法である、と私は考える。人間は『いつもやっていること』を『やっている』とは意識しない。意識しないから、しばしば何をやったのか、あるいはやったことそのものを忘れる。しかしやった分だけ、人間の心身は鍛えられる。つまり、知らない内に鍛錬できるのだ。最高である。

半身浴美人という、ある時期に私の周辺でだけ流行した話がある。見目麗しい女性が、実践している美容健康法を訊ねられた際に「特に何もしていません。強いて言うなら……半身浴?」と回答する、というものだ。実際に誰かがそう言っていたのを見たわけではなく、そういう人って居そう、という話である。

当時この話は「こういう美人って気に入らないよね、いろいろやってる癖にやってないフリして。テスト前に勉強してないアピールするヤツと一緒」と私の周辺では理解されていたし、私自身もそう思っていた。しかし、この美人がいつもやっている美容健康法を習慣と捉えていたら、彼女は『何もしていない』のだ。

本当に何もしていなければ、人間は急速に衰える。かつて私は1年間ほど、ほぼ声を出さない生活をしたことがある。職場は静かで、一人暮らしだったのである。この時、気づくと声量が10分の1くらいになっていた。その後、職場が変わり、声量は元に戻った。急速な衰えを実感した出来事であった。

何かを習慣化して、自己を鍛錬したい。そう思い私は今週、読書と、資格取得の勉強とを、新たに始めた。聞くところによると、新たな物事は3週間続ければ習慣化されるらしい。さて、これらを3週間続けて習慣化することができるのか、それとも三日坊主で終わるのか。上手くいってほしいのだが。

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