誕生日を迎え、46歳になった。40歳、50歳といった節目の年ではなく、45歳というそれなりに節目っぽい年でもない、ハレとケの分類でいえばケになりそうな年だ。こういった年をどのように過ごすかで、その人間の地力が違ってくるような気がする。今年も無理せず頑張りたい。

可能な限り、誕生日は休みを取ろうと決めている。今年も無事に休みが取れたので、特別な1日を過ごすことができた。とはいえ、これといった計画は無かったので、単に誕生日であることを思いながら緩やかに過ごしただけだ。何もしない1日というのも、それはそれで貴重なものである。

埋め合わせというわけではないが、誕生日の数日後に八王子城跡へ赴いた。日本百名城の1つに数えられる場所で、信長の野望 出陣における訪問目標となっている。我が家からは近いといえば近く、遠いといえば遠いような距離感で、いつか行こうと思ったままだったので、誕生日の勢いを借りて出かけたのだ。

週末であればJR高尾駅から城跡の入口付近までバスが出ている。私が乗ったバスには他にも5組くらいの乗客が居り、結構人気なんだな、と思ったが、ほとんどは途中の霊園前バス停で下車した。どうやら墓参バスでもあるようだった。残ったのは1人。やはり不人気なんだな、と思った。

終点の城跡入口までその1人とは一緒だった。このまま一緒に城跡を巡るのかと思いきや、その1人はバスを降りて、城跡の石碑あたりで少し立ち止まったと思ったら、そのまま帰りのバスへ乗り込んだ。石碑の写真を撮る為だけにここへ来たのだろうか？　まだまだ世の中には分からないことがあるものだ。