数字の上では既に中年となっている私である。何かの書類に自分の年齢を書き入れる時など、知識としてその年齢であることを知っているからその数字を書き入れるのだけれども、自意識とその数字があまりうまく嚙み合っていない。要するに、まだ若いと思っているのだ。

自意識がどうであろうと、老いは確実にやって来る。髪の毛は薄くなったし、視力は低下し続け、耳鳴りがするようになり、首や肩のコリはもはや日常だ。そしてこのイカレた仲間にこの夏、イカした新メンバーが電撃加入した。両足先のむくみである。

厳密には、両足のむくみは10年くらい前からあった。ある日、しばらくぶりに自分の足を見たところ、足の裏のいわゆる土踏まずの部分にあるはずの窪みが見当たらず、足の裏を触ってもあまり感覚が無かった。当時は気にしなかったが、これはむくみであろう。

放置の結果、このむくみは熱を伴い始めた。今では24時間、足先が暑く、隙あらば靴を脱ぐようになった。例えば、仕事に出かけて自分の席に座った時や、外出先で飲食店の座席に座った時などだ。さすがに人目が気になるので靴下までは脱がないが、本当は脱ぎたい。

就寝時、まだ足先は暑い。足先だけ布団から出して眠ると足の疲れが取れるどころか増幅する。しかし足まで布団をかけると、暑くて眠れない。涼しくなってきたので幾分かマシだが、そもそもこの新メンバーには脱退いただきたい。いや、旧メンバーも全員まとめてか。