噛む噛む、すべての指の爪たちを

爪を噛むのは、小さな頃からの癖だ。自分一人で家の中に居て、これといってやることも無く、精神的に不安定な時、いつの間にか手指の爪を噛んでいる。私の場合、ただ噛むだけにとどまらず、しばらく噛んでいるとそのうち歯の力が強まり、爪を嚙み千切ってしまう。

最もひどい時は、爪を噛みたくなるペースが爪が伸びるペースを上回っていた。その時期、両手の爪は常に短く、その短い爪を無理に噛んで、血が出ることもしばしばあった。そしてついには足の爪を噛んだりもした。だから一時期、私の身体は妙に柔らかかった。

今では自制できるようになり頻度は激減したが、それでもたまには爪を噛む。昨日もこの癖が出て、いま私の爪の長さはバラバラだ。右手は中指以外の4本、左手は人差し指1本の爪が噛み千切られて短い。まだ手の爪が残っているので、足の爪は無事であった。

当然このままでは変なので、爪の長さをそろえなければならない。これが少し難しい。噛み千切った爪は、長さは短いが、切り口は乱れている。一方、爪切りで切った爪の切り口は綺麗だ。単にいま長い爪を爪切りで切るだけだと、切り口が揃わないのだ。

噛み千切ってしまった爪は短すぎて、爪切りでさらに切ることはできない。他の手段で思い付くのは爪ヤスリだが、家に置いてはいない。普段の私は使わないし、たまに出る癖の為に備えるというのも気に入らない。いけない、また爪を噛んでしまう。落ち着こう。

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