ご飯のおこげは好きでも、焦げ臭いのは嫌だ

部屋が何やら焦げ臭いのである。常にではなく、ある瞬間にふと臭う。発生源を探し、部屋の外からではなさそうだ、ということまでは分かるのだが、部屋内のどこからなのかが分からない。まだストーブは出していないし、他に熱源らしいものは見当たらない。

強いて言うなら、パソコンはある。もしパソコンが焦げ臭いのであれば重大な問題である。中の部品のどれかが溶けていたりして、すぐに起動しなくなるだろう。私はすぐにパソコンの臭いを重点的に嗅いだ。しかし特に強く焦げ臭い、ということは無かった。一安心である。

悩ましいのは、この焦げ臭さがそれほど強くなく、すぐに分からなくなってしまうところだ。嗅覚疲労というやつで鼻が慣れてしまうのか、それとも臭いそのものが消えてしまうのか。どちらにしろ、なかなか臭いの源が見つけられないまま、数日が過ぎた。

私はこのことを、雑談がてら妻に話した。すると数日後、臭いの源を見つけた、と報告があった。部屋の隅に置いてあった『マモルーム ダニ用』の中身が無くなりかけていて、これが空焚きのようになって焦げ臭いことがある、というのだ。なるほど、そこは盲点だった。

夏場、私の和室でのダニ被害がひどく、それを見かねた妻がマモルームを設置してくれた。以来、ダニ被害は減り、初めの内はその効果を喜んでいたが、やがて存在を忘れてしまっていたのだ。申し訳ないマモルーム。夏の間、部屋と私を守ってくれてありがとう。

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