以前は毎日のようにプレイしていたゲーム、『あつまれ どうぶつの森』を再開することにした。来年1月15日に、機能追加の無料アップデートが配信されることを知ったからである。しばらく放置していた我が家に手を入れて、新機能をお迎えする準備をするのだ。
実際にプレイした方ならお分かりだろうが、『どうぶつの森』は不思議なゲームである。いや、ひょっとしたらゲームとは呼べないのかもしれない。何しろ一般的なゲームには必ず存在する、達成条件や失敗条件が無いのである。時間制限も無いし、敵も出現しない。
正確には、ゲーム内で目標を提示されることはある。そして、それを達成すると新たな機能や場所が解放されたりする。しかし、その果てにいわゆるラスボスはいないし、達成すべき最終目標は存在しない。より便利になったね、新たな場所へ行けるね、で終わりなのである。
当然ながら、そうして増える機能や場所は有限である。なので私は、それらを増やし切った後、もうこのゲームにはやることが無いと、プレイを止めてしまった。しかし、ゲーム内で同じ島へ移住した妻は、未だに細々とプレイを続けていて、結構楽しそうなのである。
昔の私はゲームが提示する目標とは別に、自分勝手な目標を立てては達成し悦に入っていた。妻を見ていると、そんな自分を思い出すのだ。主体的にゲームを楽しむ力が、いつの間にか衰えていた、ということだろう。妻に倣い、私も再びどうぶつの森を楽しみたい。