指に傷ができていた。右手の親指の、指先の外側である。全長3mmくらいの長さで割れているというか裂けているというか、とにかく何やら痛い。そのあたりの皮膚が硬くなっていることから察するに、外傷というよりは最近の乾燥から自然とこうなったもののようだ。
私は右手が利き手だし、親指というのは使う機会が多い指であるから、色々と難儀している。気付いた時には傷からの血は止まっていたのだが、ふとした拍子に新たな血が出て何かを汚してしまうことがあるので気を遣う。血は固まってしまうと、なかなか落ちないのだ。
痛みもある。普段からズキズキ痛むことは無いが、右手親指の指先に力を入れると、傷に直接触れていなくても痛い。パソコンのマウスに指を添えるくらいであれば痛くないので、日常生活に支障はない……と言いたいが、実は日常生活の一部に大きな支障が出たのである。
排便後、尻を拭くとき、私はトイレットペーパーを右手で持ち、身体を右へひねって親指で後ろから前へ拭く。この時、右手親指に力が集中するので、痛いのである。それならば左だ、と身体を左へひねると、これが十分にひねることができない。身体の硬さに差があるのだ。
加えて、利き手でない左手だと十分に尻を拭くことができていないような気がして、落ち着かない。そして親指以外の指で尻を拭くなど、できる気がしない。まさか右手親指が尻にとって重要だとは考えもしなかった。尻の為に、右手親指には早く治っていただきたい。