蓋が開かない瓶詰を簡単に開ける魔法(科学)

妻に呼ばれた。台所へ行くと、瓶詰があった。蓋が固くて開かないので、開けてほしいとのことだった。我が家は二人暮らしで、妻と比較すれば私の方が力が強い。だからこれまでもしばしば、こういう依頼はあった。私はいつものように、瓶詰に手を伸ばした。

開かない。まぁ、私が素手で簡単に開けられるようなものであれば、妻が全力を出せば開けられるだろう。私も力自慢ではないので、こういう時には道具に頼る。作業用の、厚手でしっかりした作りのゴム手袋を装着し、摩擦係数を高めて再度チャレンジする。

全然、開かない。このゴム手袋は優秀で、これまでにいくつもの開かない蓋を開けてきた。なのにどうして……と考えていても、目の前の瓶は開かない。私は道具を追加することにした。引き出しの奥から、瓶の蓋を開けることに特化した、硬いゴム製のリングを取り出す。

固すぎる。ここまでしても開かないとは。ここで妻いわく、この瓶は夏に購入したもので、蓋を閉めてから冬になったので、中の空気が収縮して気圧差が生じているのかもしれない、とのこと。なるほど、一理ある。我々はその瓶を湯煎して、気圧差の縮小を試みた。

開いた。それなりに力は必要だったが、これまでの苦労からすると、あっさりである。やはり妻の予想通り、気圧差が原因だったのだ。この瓶詰が優秀で、本当に空気を通さない構造なのだろう。学校教育が実生活で役立つこともある、と感じた出来事であった。

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