期待しすぎた新プリンタ

プリンタを買い替えた。以前から機種の目星はつけており、引っ越しをしてから買おうと考えていた。期限までに転居先の物件を見つける事ができず引っ越しをしないことになったが、だからと言ってプリンタ買い替えを検討していた動機である、現プリンタの不具合が直るわけではない。更新料は払ってしまったし、少なくとも今年中に引っ越しをすることは無いと考え、先にプリンタの買い替えを済ませてしまう事にした。いま個人用プリンタの用途は多くが年賀状の印刷だろう。私にとってもそうである。だから、世の中が年賀状の事を考え始める前に買い替えるのが得策だと考えたのである。

新しいプリンタはEPSONEW-M873Tだ。これまでのプリンタと比較すると本体価格は高いが、インク代が安い。生来の貧乏性であり、ミスプリントをする度に胃を痛めていた私にとっての救世主である。本体が届いたので、早速セットアップを実施する。結構大きなインクボトルが付属するのだが、その内容量の8割ほどが一気に本体のインクタンクへ飲み込まれてゆく様は壮観だった。物理的な都合で、従来のカートリッジ式インクよりも準備に時間がかかってしまうのは仕方がない。それ以外にも何だかんだで時間を取られるので、もしこれから同機種を購入する方は覚悟すること。計測していたわけではないが、1時間くらいかかったような気がする。

購入前からスペック表などを見て、私が秘かに期待していた機能があった。それは様々な部分が自動化されている点である。例えば自動両面印刷。わざわざ印刷が完了した紙をもう一度、給紙トレイへ入れ直す必要なく両面印刷ができてしまう。これなら給紙の際に表裏を間違えて二重片面印刷となり胃を痛めることもない。さらに自動電源オン、および自動排紙トレイオープン。パソコン上で印刷指示を出してから、慌ててプリンタの所へ移動し電源ボタンを押して排紙トレイを手で引き出し、紙が印刷されるのを正座しながら待たなくても良いのだ。ゆったりとした気持ちでプリンタの所へ赴けば、もう印刷済みの紙がそこで待っている。何だか私自身が偉くなったような気持ちである。

この自動機能の一部に誤算があった。自動電源オンと自動排紙トレイオープンにより印刷前の準備は自動化されたが、印刷後の片付けは半手動なのだ(手動電源オフ時に排紙トレイは自動クローズしてくれるので”半”手動)。何となく勝手に、印刷が完了した後も自動で片付けをしてくれるものだと期待していたので、少しがっかりした。その後、本体メニュー上で自動電源オフの項目を見つけ「これだ!」と嬉しくなったものの、期待通りの機能ではなかった。設定できる最低時間が30分と長く、また自動電源オフの際には排紙トレイはクローズしない。排紙トレイは手動クローズできない為、排紙トレイをクローズする為に本体を手動電源オンしなくてはならず、かえって後片付けが面倒になる。

きっと10年後くらいの機種には、排紙トレイ上の紙がすべて無くなったことを察知して排紙トレイを自動クローズするとか、そもそも排紙トレイを可動式にせず本体に内蔵してしまうとか、そういった方法でスマート自動電源オフ機能を搭載してくれるに違いない。それを期待して、今はこの新プリンタと折り合いをつけてゆくことにしよう。年賀状需要は減少の一途を辿っている為、10年後にはプリンタ市場そのものが壊滅している恐れもあるのだが。

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